このサイトは「カンパ禁止法」の実現をめざす社会運動のサイトです。
◆カンパ禁止法
〜専横的資金集めの撲滅〜
補足 ※このページの読了時間はおよそ4分です。
このページでは以下のことについて説明します。
■カンパの事例
■カンパの問題点
カンパの事例
以下は職場におけるカンパの事例(目的)です。ネット上で見つけたものをまとめました。
●同僚の誕生日プレゼント
●同僚の結婚祝い
●同僚の出産祝い
●同僚への見舞金
●退職者や転勤者への餞別、花束
●退職者や転勤者の送別会
●労働組合幹部の慰労会
●労働組合の団体交渉による解決の見返り
●労働組合の上部団体の支援
●政党への献金
●共同募金
●海外の貧困者支援
●被災者支援
●見ず知らずの子供の心臓移植費用
カンパの問題点
以下はカンパの悪い部分です。つまりはカンパを禁止するべき理由です。
【目的】
●目的が発起人の個人的な希望である場合がある。(たとえば、目的が職場に置く加湿器の購入だが、他の同僚は必要がないと思っている場合)
●目的が、本来、会社が買うべきものである場合がある。(たとえば、目的が業務で使用する備品の場合)
●目的に差別性がある場合がある。(たとえば、目的が餞別品の購入で、ある人には贈るが別の人には贈らないという場合)
●目的が組織の上位者の享楽である場合がある。(たとえば、目的が労働組合幹部の慰労会)
【要求方法】
●上下関係、先輩後輩関係などを背景に、表情や言い方で、強要的な場合がある。
●任意ではなく、強制する場合がある。
●事後の不利益や報復をほのめかすなどして、脅迫する場合もある。
●誰がお金を出さないのか、わかるかたちで行う場合がある。
●発起人が、勝手に立て替えて、事後的に請求してくる場合がある。
●強制や強要の場合で、特定の者を免除する場合がある。(上司や友人など)
●会社が要求する場合がある。
【収支の透明性】
●収支が不明な場合が多い。
●きちんと目的のために使われたのか不明な場合がある。
●剰余金の使途が不明である場合が多い。
●発起人自身がお金を出したか不明な場合がある。
【金額】
●金額が高額である場合もある。
●カンパの回数に制限がないので、頻繁に行われると、年間の総額が高額になるおそれがある。
【お金を出す者にとって】
●家計が苦しいときはたとえ数百円の少額でも痛い。
●目的が餞別や誕生日プレゼントなどの場合で、受け取る者がパワハラやセクハラの加害者である場合は、被害者はたとえ少額でも耐えがたい精神的苦痛を受ける。
【拒んだ者の事後】
●発起人などによって、拒んだことを言いふらされることがある。
●発起人をはじめお金を出した者たちが出さない者を誹謗中傷することがある。
●発起人や上司などが、お金を出さない者に対し、接し方が悪くなるなどの報復的扱いをする場合がある。
●餞別や誕生日プレゼントなどの場合に、誰がお金を出さなかったかを受け取る者に知られると、出さなかった者は受け取る者の不信を招くおそれがある。
【受け取る者にとって】
●餞別や誕生日プレゼントなどの場合は、発起人はたいてい受け取る者の意向を無視して勝手に行うので、受け取る者にとっては心理的負担になることがある。
●お返しをしなければならなくなり、めんどうなことになる。
【発起人の利益】
●発起人が評価や返礼品など何らかの見返りを得ることがある。(発起人が自身のために他人のお金を利用するということになる)
●発起人は副業の自分の店や親族や友達の店から購入することができる。(発起人が自身のために他人のお金を利用するということになる)
●楽天やアマゾンなどで購入すれば、そのポイントを発起人が自分のものにすることができる。
●発起人は一時的に流用することができる。(カンパの金で飲み食いし、給料が入金されたら目的の物を購入するというかたちで、自分の家計のやりくりに悪用することができる)
【その他】
●忘れていただけでも、拒んだと見なされ、非難されるおそれがある。
●わざと特定の人物に要求しないというやり方で、その人物を仲間外れにする目的で悪用されるおそれがある。
●カンパという行為がカツアゲや詐欺に悪用されている。
●特定の組織(政治団体や労働組合)の資金集めが目的で、強要または強制の場合は、要求される人の思想信条の自由の侵害となっている。