このサイトは「衣料通販表示法」の実現をめざす社会運動のサイトです。

衣料通販表示法

 〜衣料通販をもっと買いやすく

※このページの読了時間はおよそ4分です。

詳細 ※このページの読了時間はおよそ4分です。

このページでは構想について詳しく説明します。

<もくじ>
●主旨 
●表示内容 
●表示方法 
●表示内容の充実化 
●商品情報の作成に関することの規定
●サイズ誤差の許容範囲の規定
●備考欄の記載内容 

主旨

この法律では商品情報の表示のあり方を定めます。これは販売業者が商品情報を提供する上で準拠しなければならないものです。ガイドラインではありません。また、販売業者に努力義務を課すものでもありません。この法律は、商品情報の提供において、販売業者が必ず従わなければならないルールです。

表示内容

「衣料通販表示法」では、衣料通販の商品情報の提供において、通販業者が必ず表示しなければならない項目を定めます。この項目とは、たとえば、シャツの場合は、着丈、裄丈、肩幅などのことです。具体的な項目については以下のページをご覧ください。

表示内容の具体例

表示方法

「衣料通販表示法」では、商品情報の表示のやり方についてもルールを定めます。定めるのは次の2つについてです。

●商品画像の大きさ

●商品情報ページのレイアウト

※これらのルールは、表示義務のある情報についてのものです。商品を魅力的に見せるために、通販業者がこれらのルールに則らない画像やページを追加することをさまたげるものではありません。

表示内容の充実化

表示内容は、消費者の利便性を優先的に考慮して、既存の比較的優良な衣料通販サイトよりも多くします。たとえば、スラックスのサイズ表示に「後ろ股上」のサイズを含めます。(「後ろ股上」のサイズ表示は、どの衣料通販でも見かけませんが、スラックスの購入において、ヒップサイズがちょうどいいなと思っても、実際にはいてみたら、後ろ股上が短いためにきついということがありますので、「後ろ股上」のサイズ表示は消費者にとって必要であると思います。)

商品情報の作成に関することの規定

この法律では、商品情報の作成に関することの規定を定めます。商品情報の作成に関することとは、次に挙げることです。

●商品サイズの計測部分

●商品サイズの計測方法

●商品の撮影方法

サイズ誤差の許容範囲の規定

この法律では、商品のサイズ表示と実物サイズとの誤差の許容範囲を定めます。これによって、消費者の購入失敗を防ぎつつ、国内で販売される衣料品の品質向上をはかります。

なお、返品のさいの返送費用は、消費者負担とする通販業者が多いようですが、この法律では、返品理由が許容範囲を超える誤差である場合は通販業者が返送費用を負担しなければならないということも定めます。

また、セール品の返品を一切受け付けないとする通販業者がいるようですが、この法律では、返品理由が許容範囲を超える誤差である場合は通販業者の返品受付を義務とすることも定めます。

備考欄の記載内容

商品情報のページでは何も説明がないのに、届いた商品に次のような文面のタグがついていることがあります。(原文ママ)

「特殊加工製品のご注意」
(バイオ・ストーン・ケミカル・ブリーチ オーバーダイ・ウォッシュ)

●この製品は独特(製品は一点一点多少表情が違います)な色目(風合い)を出すため特殊な加工をしておりますので、取扱いの際は下記の点にご注意下さい。

●この製品の特色としては洗濯の回数が増えるにつれて、独特の持ち味(色あせ)が出てきます。

●洗濯の際はどんどん色落ちしますので、他の物とは、絶対一緒に洗わないで下さい。また、つまみ洗いは避け、漂白剤は使用しないで下さい。

●洗うと多少縮みます。あらかじめ注意下さい。

●着用の際、下着などに色が付着することがありますが、2,3回洗濯すれば徐々にとれていきます。

●洗濯は表示に従って下さい。(ドライクリーニング以外はご家庭での手洗いの上、自然乾燥をお勧めします。)

この下札は永久保存し、取扱いの際にご利用して下さい。

このような情報は、タグのみで表示するのではなく、購入前に知ることができるように、商品情報のページにて表示しておくべきです。

衣料通販表示法では、上のタグの内容のようなこと、つまり、消費者にとって重要な情報を商品情報の備考欄において記載することを販売業者に対して義務化します。

備考欄に記載しなければならないのは、たとえば次のことです。

●製品のケアについて

●色落ちについて

●洗濯後の縮みについて

●洗濯について※1

●アイロンのかけ方について

●サイズ調整のやり方について

●経年劣化について※2

※1洗濯については、次のことを記載します。

●洗濯は可能か

●洗濯のやり方(洗濯機での通常の洗濯は可能か、ドライクリーニングか、手洗いか、クリーニング店に依頼か。)

●漂白剤の使用は可能か

●洗濯においてやってはいけないこと

●乾燥機の使用は可能か

※2経年劣化については、通常の商品では必要ないと思いますが、たとえば、革製の財布でロウ引き仕上げのものなどは、1,2か月でかなり変色するので、こういうものは表示が必要です。(変色後の画像も義務化したいところです。)